建設業者必見!公共工事入札で成功するためのステップガイド

公共工事の入札は、建設業者にとって利益を大きく伸ばす絶好のチャンスです。しかし、入札に勝つためには、戦略的な準備や必要な要件をしっかりと満たすことが求められます。本記事では、公共工事の入札に初めて挑戦する方や、これまでうまく受注できなかった方々に向けて、成功に必要なステップを分かりやすく解説します。事前の準備から、実際の入札プロセスまで、どのように進めていけば良いのか、具体的な方法をお伝えします。公共工事で利益を確保し、業績をアップさせるためのヒントをぜひご覧ください。

目次

公共工事入札について

公共工事とは、国や地方自治体が発注するインフラ整備や公共施設の建設工事のことを指します。これらの工事は、発注者である行政機関が工事を公平に行うために、一般の建設業者から広く工事請負業者を募集する「入札」という形式で進められます。

入札とは、官公庁や地方公共団体が民間企業と契約を結ぶ際に、契約相手を公平に選ぶための方法です。主な入札方式には、すべての資格を持つ業者が参加できる「一般競争入札」と、実績のある業者があらかじめ選ばれる「指名競争入札」があります。公共工事を請け負う場合も、これらの入札に参加する必要があります。

入札参加業者が提出した入札価格や技術的能力、過去の実績などをもとに、最も優れた提案を行った業者が工事を請け負うことになります。このプロセスに参加することで、建設業者は大きな利益を得るチャンスをつかむことができます。しかし、入札に勝つためには適切な準備と戦略が不可欠です。

入札参加に必要な条件

公共工事に参加するためには、いくつかの重要な資格や要件を満たしている必要があります。まず、基本となるのが建設業許可です。許可を受けた業者でなければ、公共工事の入札に参加することはできません。また、許可だけでなく経営事項審査(経審)という審査を受け、一定の点数を取得することも必要です。この審査では、企業の経営状況や技術力、工事実績などが評価され、点数が高いほど有利に働きます。さらに、入札参加資格の登録手続きも欠かせません。地方自治体や国の各機関に対して所定の書類を提出し、事前に登録を済ませておくことが求められます。これらの資格・要件を満たすことで、入札の舞台に立つ準備が整います。

入札の流れ

STEP
入札参加資格申請をする

国の機関や地方自治体などに対して、事業者が入札に参加するために必要な資格を取得するための手続きを行います。事業者登録や指名願と呼ばれることもあります。

機関によって、申請方法、受付時期・期間、申請要件、資格の有効期間、提出書類が異なり、1年から2年に一度しか申請を受け付けない自治体もあるので、確認が必要です。参加したい自治体や国の機関のホームページなどで、常に最新情報をチェックしておくことが大切です。

名古屋市は2年に一度の資格申請です。 こちらが令和5・6年度の情報でこちらが令和7・8年度の情報です。

STEP
案件を見つける

発注者である、国や自治体が工事内容や予算、予定工期などを提示し、入札の告知を行います。ホームページなどで情報を集めることが必要です。

STEP
説明会に参加する

入札説明会は、入札案件に関する詳細な説明が行われる場であり、見積もりに必要な情報を得るための重要な機会です。多くの案件で入札関係資料が入札説明会で配布されます。また、説明会への参加が入札参加の要件となる場合もあります。説明会には必ず出席し、案件に関する疑問点や不明な部分はその場で解消しておくことが重要です。近年ではオンライン開催も多くなっています。

STEP
必要書類を揃え提出する

その情報を元に工事に参加するかどうかを判断し、参加を決めた場合は入札に必要な書類を準備します。

STEP
参加資格を確認するための「資格審査」
STEP
入札価格を決定する

入札価格は安すぎて最低制限価格を下回れば失格です。高すぎれば他社との競争に負け落札はできません。入札説明会への参加し情報を集め、自治体から公開されている資料等で研究をすることで、落札できる入札価格ラインを探りましょう。

STEP
落札・契約

価格や条件、実績などを総合的に評価されます。評価が終了すると、発注者から「落札」通知が届き、工事契約を結びます。

公共工事入札のポイント

公共工事の入札で成功するためには、いくつかの重要なポイントがあります。まず、適正な入札価格を設定することです。価格が安すぎれば利益が減少し、逆に高すぎれば他社に負けてしまいます。そのため、過去の入札実績や市場の動向を把握し、適切な価格を提示することが求められます。また、技術力や実績をアピールすることも重要です。価格だけではなく、企業の技術力や工事を確実に進めるための体制が評価対象となるため、過去の実績や技術的な強みをしっかりとアピールすることが成功のカギとなります。

まとめ

公共工事の入札は、建設業者にとって利益を上げる絶好の機会です。ただし、入札に参加し、受注を勝ち取るためには適切な資格・要件を満たし、戦略的なアプローチが必要です。本記事で紹介したステップをしっかりと押さえ、事前準備から価格設定、技術力のアピールに至るまで計画的に進めることで、公共工事入札で成功を収めることができるでしょう。

行政書士 井戸 規光生 事務所では、建設業許可の申請だけでなく、公共事業の受注を目指す事業者様のため、経営事項審査のサポートから、自治体への入札参加資格申請の情報提供と手続きの代行、自治体ごとの公共事業の傾向といったお役立ち情報の提供を行っております。 また、毎年の事業年度終了届、変更届、更新手続きのサポートや、日々の業務に忙殺される事業者様への、各種手続きの期限管理も承っております。 初回相談は無料ですので、是非お電話、お問い合わせフォームなどからお問い合わせください。お待ちしております。

よかったらシェアしてください!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

2024年に「行政書士 井戸 規光生 事務所」を設立しました。
建設業、遺言・相続サポート業務に特化した名古屋市南部の地域密着型事務所です。
高校時代はラグビー部に所属。地元名古屋のスポーツチームを応援しています。

目次