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行政書士 井戸規光生– Author –

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“話はつけてある”では済まない!遺言書が必要な理由とは?
「うちはもう、話はついてるから大丈夫」「預貯金くらいしかないし、わざわざ遺言書なんて…」。こうした言葉を耳にすることが少なくありません。けれども、たとえ家族間で話し合いができていたとしても、法的な根拠がなければ、その“約束”は効力を持ちませ... -
「家は長男、お金は長女」──その希望、黙っていても誰も叶えてくれません
「私が亡くなったら、家は長男に相続させて、お金は長女に多めに渡すことで平等に遺産分割したい」──そんな話を耳にすることはよくあります。でも、それを口で言っただけで、心の中で想っているだけで、望み通りにいくと思っていませんか?相続は“気持ち”... -
相続でも遺言書でも要注意!『未登記建物』がもたらす落とし穴
相続準備として遺言書を作成する場合であっても、遺言書を遺さずに亡くなった後に相続手続きを進める場合であっても、まず大前提となるのが「財産の確認」と「相続人の確認」です。ところが、この財産の確認を進めていく中で時折見つかるのが、「確かに故... -
人生の終盤は“現金多め”がお勧め スムーズな相続のカギとは?
相続の準備を考えるなら、資産の「中身」に目を向けることが大切です。特に、人生の終盤に差し掛かった今、不動産や株式といった換金に時間がかかる資産ばかりを保有していると、相続時に家族が困る可能性があります。なぜなら、遺産分割では「誰が何をど... -
相続登記が間に合わず過料の危機?そんな時におすすめの制度を解説
相続した不動産の名義変更(相続登記)は、相続したことを知った日から3年以内に完了させなければならないという新しい義務が令和6年4月に課せられました。それ以前の相続に関しても、令和9年3月までに完了しないといけません。しかし、遺産分割協議が長引... -
生活保護と遺産相続の境界線――受け取る前に知っておきたい5つの注意点
遺産を相続することになった──その知らせが届いたとき、生活保護を受けている方にとっては、複雑な感情が押し寄せるかもしれません。「生活保護は打ち切られてしまうの?」「受け取ってもいいの?」そんな疑問を抱えるのは当然のことです。相続は誰にでも... -
「天国への旅立ちの順番は誰にもわからない」―遺言書は夫婦で
「夫が先に逝くものだと思っていました」——そんな前提で準備をしていたはずが、ある日突然、妻が先に亡くなってしまう。相続の現場では、そんな想定外の出来事が少なくありません。夫が年上で、平均寿命も男性のほうが短い。だからといって、命の順番は誰... -
「誰に、何を、どう遺す?」――遺言に悩む10の理由とそのヒント
「遺言を書こう」と思ったとき、最初に立ちはだかるのは、「誰に、何を、どう渡すか」という問いかけです。感情と現実のあいだで揺れる中、決めきれないまま時間だけが過ぎていく――そんな方も多いのではないでしょうか。誰かを傷つけたくない。でも、正直... -
優遇した子に「内緒にしておけ」はNG!相続で一番もめるパターン
相続において、「特定の子に多く遺したい」という親の想いは、決して珍しいものではありません。生前の介護や事業への貢献を加味することもあり得ますし、単純に片方のほうが可愛いという感情を持つことも全く否定はできません。さらには、片方は順風満帆... -
まずはここから!遺言書作成で最初にぶつかる10の不安とその解消法
遺言書を書いた方がいいとは分かっていても、なかなかその一歩が踏み出せない――そんな声をよく耳にします。財産のこと、家族のこと、これから先のことを「文章で残す」という行為は、思っている以上にハードルが高く、心のどこかで“まだ先でいい”“何となく... -
遺産はまだ分けるな――“想いを守るための遺産分割の禁止”という選択
「今はまだ、遺産を分けないでほしい」――そう伝えたい想いが、遺言という形をとることがあります。家族の誰かが未成年であったり、気持ちの整理がつかないうちは、遺産を分けることでかえって争いを招くこともあるでしょう。遺産分割は急がなくていい。む... -
長男が全部相続する”はもう昔の話!今こそ知っておきたい現代の相続制度
相続の相談を受けていると、「長男がすべて相続するものだと思っていた」と話す方に出会うことがあります。戦前の家督相続制度の名残か、あるいは地域の慣習なのか、そのような考えが根強く残っているケースがあるのは事実です。しかし、現行の民法におい...